ずっと写真で見るたび「歴史があって日本家屋の雰囲気が素敵だな〜」と思って気になっていた宿、群馬県・旅籠屋丸一。
このところ群馬の温泉に何度か訪れていて、温泉も良いので「いつか泊まりたい」と思っていました。
今回は紅葉が見れたらいいなと11月の上旬に予約して行ってきました。
実際に泊まってみると、想像以上に趣がある古民家で、宿の随所に絵画や美術品が飾られているアートな宿。
歴史の重みがありながらも、居心地よく手入れされていて、静かにゆっくり過ごしたい人にぴったりの場所でした。
旅籠屋丸一の歴史|江戸時代の宿場文化が息づく場所
「歴史ある宿」という認識はあったものの、宿のパンフレットを読んでみて、あらためて江戸時代から続く深い歴史を知ることができました。
旅籠屋丸一は、その頃は「丸一屋」と呼ばれ、
初代・友右ェ門が創業し、何代にもわたって引き継がれてきた老舗。
特に、書画に優れていた七代目が画学生や絵師を逗留させて作品を描かせたり、高名な書画を多く収集したことで、現在の芸術的な宿の基盤が形づくられました。
一度は街道宿としての役目を終えた時代もあったようですが、再び開業し、
今では古き良き時代の作品や調度品を間近に感じられる貴重な宿になっています。
館内に飾られている書画や美術品の数々は、この長い歴史の積み重ねを感じさせてくれます。
旅籠屋 丸一|古民家と美術品が魅力
アクセス
水上温泉には以前行ったことがあったのですが、猿ヶ京温泉は初めてです。
住所:群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉199
【車の場合】
関越自動車道:月夜野ICから20分→猿ヶ京温泉
【電車の場合】
上越新幹線 上毛高原(関越交通バス35)→関越交通バスの猿ヶ京(終点)
フロント
さて、チェックインをするためにフロントの建物に来ました。

実を言うとこの前に、寄り道をしていたため着いたのは夕方で真っ暗になっていたので、翌日の朝に撮りました。
丸一のフロントは、17時半で閉まってしまうとのこと。私達は、思ってたより到着に時間がかかってしまい途中から電話したら「18時から一斉の夕食なのでそれには間に合うように着いて下さい。」と言われました。それには、何とか間に合ったのですが、フロントの方も待っていてくれたみたいです。申し訳なかったです…
本当はもっと早く着いて、明るいうちも楽しみたかった(-_-;)。

入口のところの絵画に置き物も素敵!!



ショップ「マルイチノイチ」こんな素敵なアンティークの器が購入できます。(明治・大正期の器も。見ているだけでも楽しめます。)

チェックインの後や、朝食後コーヒーがいただけます。部屋に持ち帰れるのが嬉しい。
まるで美術館のような館内

廊下にも絵画。雰囲気が抜群です





私たちが泊まったのは椿山というお部屋でした。その本館に飾れてた調度品の数々。お部屋に行く前に、美術館に来たような気分です。
丸一の建物

古民家が分かれていて、フロント・食堂・温泉などへは外に出る必要があります




夕食に行く前に、丸一の特別室の前を通ります。冬だと浴衣では少し寒いので、暖かくして向かいましょう!
この古民家の落ち着いた雰囲気が、異空間のよう。ノスタルジックな雰囲気で素敵です。
本館二階「椿山」のお部屋に宿泊
ここ丸一には、特別室もありますが、私たちが泊まったのは本館2Fの椿山というお部屋。割とリーズナブルなタイプのお部屋でしたが、十分に良かったです。
部屋を開けてびっくりしたのが、寝室とリビングが別々で、リビングが広い。ソファにこたつもあって嬉しい!




シモンズ製のベッドで寝心地がとても良かった!
\最新の口コミや料金を確認したい方は、こちらからどうぞ/
蔵の湯「林」
温泉は蔵を利用した蔵の湯「林」。内風呂と露天風呂1つずつです。

明治以降に移築されて十五代続いた豪農の蔵。重厚な雰囲気

蔵の湯を開けて入ると、開放感のあるお休み処が。この空間も絵画にアンティークな家具が置いてありくつろげます







露天風呂は、33℃位で少し冷たく感じました。「不感温浴」といって、体温に近い温度でリラックスを体感するものだそうです。内風呂は41℃で温かいので、おすすめの入浴方法は、2〜3回繰り返すものと書いてあったので、やってみました。確かに、リラックス効果があったような(^o^)
夕食は万葉亭食事処|野菜の旨みが引き立つ豚しゃぶ
さてさて、着いたのが夕方だったため。バタバタと食事処へ移動しました。

まずは、旬野菜の味噌ディップ。野菜の鮮度がいいのが分かります

八寸。一品ずつ手をかけてあるのが分かります。カレー味のシャキシャキしたのが、セロリかなーと思ったら青トマト。青いけど、酸っぱくない。見た目も綺麗で、お酒に合います

かぼちゃの摺り流し。甘みも出てて優しい味

海老の黄味ソース焼き

寒い日だったから鍋が嬉しい。豚しゃぶでしたが、たれをポットから手前の器にいれるのですが、ポットだと直前まで温かいですね。美味しかったです

上州牛ひとくちステーキ。柔らかくて旨味がしっかり。もう少し食べたいかも
水上産こしひかり・かき玉汁・おしんこも(写真撮り忘れました^^;)

最後はパンナコッタ。これはさっぱりしていて、スルッと入ります。ごちそう様でした。
料理長は、女性の方でした。細かいところまで、行き届いたお料理とても美味しかったです。
朝食|蒸籠で蒸した野菜が絶品
朝食も夕食と同じ席でいただきます。

朝食は優しい和定食で、お腹に優しい

野菜が温かく蒸してあるのが嬉しい。とにかく野菜が美味しい

お新香も彩りが良く
旅の締めに立ち寄ったスポット
川場田園プラザでりんごと野菜を購入
帰りに、りんごやお土産を買いたかったので道の駅「川場町田園プラザ」に寄りました。
ここは全国に道の駅の最強ランキングで、一位に選出されたこともある大きな道の駅。
日曜日で、沢山の人で賑わっていました。
11月ということもあり、りんごが旬。来るときもりんごの農家さんが沢山ありました。農家の方が、りんごや野菜を持ってきて並べると、すぐ商品がなくなってしまいます。
私も負けじ(戦いではない^^;)と、りんごや野菜きのこを買って帰ってきました。

土田酒造で日本酒とソフトクリーム
主人が日本酒を買って帰りたいというので、探すとすぐ近くに土田酒造を発見。
酒蔵の雰囲気が素敵でした。土田酒造は関東でも唯一、名誉賞を受賞した酒蔵です。
また、日本酒は米・米麹・水・菌のみの材料でその他一切添加物を使用してないそうです。




「白土田」という日本酒ソフトクリーム。

まとめ|サービスは控えめ、雰囲気と食事で満足できる“静かに泊まる大人の宿
「旅籠屋 丸一」は、歴史を感じる落ち着いた雰囲気が魅力の宿でした。館内には趣のある調度品が並び、眺めているだけで心がほっと和みます。
食事はどれも美味しく、接客も「必要な部分だけを丁寧に」というスタイルで、とても気持ちよく過ごせました。
ただし、荷物を持ってくれるサービスはないことや、フロントが夜間は閉まる点、食事時間が一斉スタートで選べない点など、いわゆる「高級旅館の手厚さ」を求める方には向かないかもしれません。
その分、価格はとても良心的で、満足度は高め。コストを抑えつつ快適に過ごせるよう工夫されているのが伝わりました。
\最新の口コミや料金を確認したい方は、こちらからどうぞ/
常連様カードがあるのもリピーターが多いのも納得で、私たちにとっても「また来たい」と思える宿になりました。
落ち着いた古民家の宿を楽しみたい方には、ぜひ一度訪れてみてほしい大人におすすめのお宿です。
✾最後までお読みいただき、ありがとうございました✾



